人権パッチギの会 松江

気づいた者ができることを無理をすることなく実践する。みんなと美味しいお酒を呑むために少しは頑張る。「パッチギ」とはハングルで「頭突き、突き破る、乗り越える」の意味です。  ハンセン病、朝鮮学校、天皇制、沖縄、原発

カテゴリ: みんなで学ぶ人権講座

1015チラシポスター2023/0925 追記

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講演:『部落差別解消過程をめぐる現状と問題点―今問われる差別撤廃・人権確立への基本的視座のあり方』
講師:谷元昭信 手話通訳・要約筆記あり
日時:20日()14時~17時
会場:松江市市民活動センター201研修室 
   松江市白瀉本町(0852-32-0800)
参加費:500円 手帳をお持ちの方、介助者、
   20歳未満無料
主催:人権パッチギの会 松江
後援:フォーラム平和・人権・環境しまね、部落解放同盟島根県連合会、在日本朝鮮人総聯合会島根県本部、朝日新聞松江総局、山陰中央新報社、毎日新聞松江支局、読売新聞松江支局
問合せ:090-3638-5438 森

「LGBT理解増進法」が2023年6月23日に施行された。
「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」(本文)。 面白いことに「差別解消」ではなく「理解増進」で、名前からしてやる気の無さが透けて見える。挙げ句の果てに「多数者にも配慮しろ」(12条)ときた。当事者や支援団体からは批判の声も上がっている。
差別する側に配慮している

 「LGBTは生産性がなく、日本を滅ぼす」とまで言った議員を多数抱える政権政党が、イヤイヤ作る法案で救える人間は一人もいない。「無いよりあった方がいい」と作られる法が如何に無意味を通り越し、「差別を助長する法」に成り下がるかの典型である。もはや、朝鮮学校に対する差別と同様「官製ヘイト」だ。
 しかし、良い法があれば差別はなくなるのかと問えばそれは「NO」である。私達の選んだ為政者に理念がなければ、それは「お飾りの法」でしかない。憲法9条等、日本が締約国している人権条約はたくさんあるのに、現状は悪くなっているように感じる。

  さて、怒りで前振りが少し長くなったが、今回の谷元講演会のテーマは、「差別の交差性(インターセクショナリティ)」だ。
 「すべての差別が無くならない限り、部落差別は無くならない」これは谷元さんの持論である。さまざまな差別の軸が組み合わさり、相互に作用することで独特の抑圧が生じている状況を紐解きます。
  以下は谷元さんの提案趣旨です。
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 部落差別の問題を通して、現在、「差別撤廃・人権確立」の基本方向を首肯する装いを見せながら、実質的にはこれらの政策の基本精神を骨抜きにし、マイノリティ間、マイノリティとマジョリティ間に分断を持ち込み、さまざまな社会問題の存在を不可視化・周縁化・外部化していくような政策がまかり通っていくという憂慮すべき事態が静かに潜行しているように思われます。
 なぜ、このような事態が起こるのか。日本社会のあり様を掘り下げながら、その問題点と課題を共有し、社会問題解決への取り組みを横に繋ぎ合う基本的視座を獲得し、社会連帯と地域共生が根づく豊かな社会づくりのあり方について真摯な対話を深めていきたいと思います。

 直近でも、6月28日の示現舎裁判の東京高裁判決、LGBT理解増進法をめぐる迷走、世界男女格差報告書(2023年版)にみる日本の惨憺たるジェンダーギャップの問題など、課題は山積しています。
 これらのバラバラに見える社会的諸問題(社会的不平等)が、実は交差し絡み合いながら存在しているのだという認識が必要であり、その共通基盤として歴史的・社会的に形成されてきた社会構造があるということです。

 私は、この状況把握の概念として「同根異花」という造語で提示してきました。「差別の交差性」(インターセクショナリティ)は、このような概念の国際共通語として、近年主流となっている概念です。国内外の社会運動を横断的にネットワークしていく社会連帯を構築していくうえで重要な認識方法論であり、広く共有していきたいと思っています。大文章になっていく気配がしてきましたので、このあたりで止めておきますが、「対話の継続」をはかりたいと思います。

講師プロフィール:1951年岡山県北西部の被差別部落で出生。大阪市立大学法学部に入学と同時に部落解放運動に参画。部落解放同盟中央本部の専従役員・書記として第一線で活動。反差別国際運動の結成に参画。 大阪市立大学非常勤講師 、 関西学院大学非常勤講師 。現在、部落解放論研究会代表、大阪市立大学熱光会会長。

谷元昭信プロフィール:1951年岡山県北西部の被差別部落で出生。大阪市立大学法学部に入学と同時に部落解放運動に参画。部落解放同盟中央部の専従役員・書記として第一線で活動。反差別国際運動の結成に参画。 大阪市立大学非常勤講師 、 関西学院大学非常勤講師 。現在、部落解放論研究会代表、大阪市立大学熱光会会長。

2023/08/20 『部落差別解消過程をめぐる現状と問題点―今問われる差別撤廃・人権確立への基本的視座のあり方』

2022/10/15    『戦争と差別、そして平和と人権』―ウクライナ戦争と沖縄復帰50年に馳せる思い―

2021/11/20    『全国水平社創立宣言の意味と100年後の今日的課題』

2020/12/13    『コロナ禍にみる全体主義への易き道』

2019/09/22    『日本国憲法に学ぶ』-主権在民と基本的人権の今日的課題-

2018/07/29    『明治150年 今、分断社会・日本』-社会的分断を乗り越える社会連帯実現への課題-

2017/10/01    『冬枯れの光景』-部落差別克服への根本課題-

2016/12/04    『最近の一連の人権関連法制度と民主主義の課題』-ヘイトスピーチ解消法・部落差別解消法の成立とその問題点-

2015/11/21    『「悪の凡庸」が問いかけるもの』-ハンナ・アーレントへの私たちの回答-

2014/08/24    『冤罪の構図と人権課題』-社会意識(民意)の作られ方とメディアの役割―

2013/06/23    『憲法改正問題と人権課題』-人権「危機」の真因と打開方策への考察-

1015「島根県委託事業・みんなで学ぶ人権事業」
【演 題】「戦争と差別、そして平和と人権―ウクライナ戦争と沖縄復帰50年に馳せる思い―」
【講 師】谷元昭信さん
     手話通訳・要約筆記あり
日 時】10月15日(土) 14:00~17:00
【会 場】松江市市民活動センター(スティックビル)201、202
【参加費】500円 車椅子、介護者、20歳未満無料


 アメリカ、NATOの煽り運転で始まったロシアによるウクライナ侵攻。西側諸国は武器支援で火に油を注ぎ、停戦の道筋が見通せない。日本政府はこれ幸いと軍事費倍増、核の所有を叫んでいる。
 アメリカにとって沖縄は中国封じ込めの最前線基地である。ウクライナの悲劇は日本にも起こり得る。
 大切なのは武器支援ではなく、不断の外交努力である。
 沖縄、ウクライナの現状を考察し、憲法9条を再度読み解き、戦争のない世界を模索したいと思います。

【講師略歴】1951年岡山県生まれ。大阪市立大学法学部中退。部落解放同盟中央書記次長など部落解放運動一筋に活動。反差別国際運動(IMADR)結成に参画

【主 催】人権パッチギの会松江
【問合先】090-3638-5438 森
【後 援】
フォーラム平和・人権・環境しまね、部落解放同盟島根県連合会、在日本朝鮮人総聯合会島根県本部、朝日新聞松江総局、山陰中央新報社、毎日新聞松江支局、読売新聞松江支局

202202209月6日追記
緊急事態宣言の拡大により、
講演会を延期します
事業主体の島根県、講師と協議の結果、
2022年2月20日(日)に開催します。
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「島根県委託事業・みんなで学ぶ人権事業」
【演 題】「ヘイトスピーチを共に闘う!」
【講 師】李 信恵(り しね)さん
     (フリーライター)
     手話通訳・要約筆記あり
【日 時】1023日(土) 14:00~16:30
     2022年2月20日(日)に延期します
【会 場】松江市市民活動センター(スティックビル)交流ホール
【参加費】500円 介護者、20歳未満無料
【主 催】在日朝鮮学生美術展 山陰地区実行委員会
【問合先】090-3638-5438 森
【後 援】松江市、在日本朝鮮人総聯合会島根県本部、部落解放同盟島根県連合会、朝日新聞松江総局、山陰中央新報社、毎日新聞松江支局、読売新聞松江支局

 「ヘイトスピーチ解消法」が2016年に成立して今年で5年目だが、罰則規定が無いためネットでも街宣でも収束する気配もない。本屋にもヘイト本が山積み。挙句の果ては、国連の人権機関から何度も勧告を受けている「朝鮮学校授業料無償化」についても日本政府は民族差別を煽り、厚顔無恥を決め込んでいる。
 2015年は京都朝鮮学校ヘイト襲撃事件(1999年)で体を張って子どもたちを守った柴松枝(シ ソンジ)さんをお招きして、民族教育への尊重と理解を深めました。
 「民族教育権とヘイトスピーチを考える」-朝鮮学校の歩み-

 ヘイトは弱い子ども、女性に襲いかかります。今回は「在特会」と「保守速報」の運営者を相手に裁判闘争を勝ち抜いた李信恵さんをお迎えしました。共に闘える思想と心を鍛える場にしたいと思います。
 ぜひご参加ください! 

【講師略歴】 1971年生まれ。大阪府東大阪市出身の在日朝鮮人2.5世。日本人の夫、息子と愛猫のコピ♂と暮らす。大学在学中から記者としての活動を始め、女性誌や地域情報誌で記事を執筆。 ヘイトデモに反対する中で、インターネット上で殺害予告など脅迫や差別を受けた。警察に相談してもなかなか相手にされず、2014年「在特会」と「保守速報」の運営者を相手に大阪地裁に提訴。2017年11月と2018年12月に二つの裁判で「複合差別」を明確に認める判決が出て勝訴した。 現在は、インターネットのニュースサイト(LOVE PIECE CLUB)をはじめ、新聞(解放新聞)で連載中。日本国内の差別問題、「日本軍」慰安婦問題、教育問題等に取り組んでいる。
■主な書籍
「#黙らない女たち」かもがわ出版・共著
「#鶴橋安寧―アンチ・ヘイト・クロニクル」影書房
2022/02/21山陰中央新報
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2022年2月5日 追記
 無事終了しました、感想集です。当日のレジュメです。
当日のスナップ写真です。
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「島根県委託事業・みんなで学ぶ人権事業」
【演 題】「ソーシャルファームと就職困難者・生活困窮者支援の課題」
【日 時】2022年23日(日)14:00~
【講 師】炭谷 茂さん(恩賜財団 済生会 理事長
【会 場】サンラポーむらくも 2階・瑞雲
【参加費】無 料

 炭谷茂さんは、2008年に「ソーシャルファーム ジャパン」を立ち上げ、社会的な排除を受けている人々と一般の人とが一緒になって働く、そして普通の会社と同じようなビジネスとして行う方式を提案しておられます。
 福祉問題を通して、人権意識、貧困問題と社会的排除の問題。そして、地域における福祉の在り方やコロナ禍における「自助・共助・公助」の問題についても考えたいと思います。

【炭谷茂(すみたにしげる)プロフィール
 1946年富山県生まれ。1969年東京大学法学部卒業後、厚生省(当時)に入る。厚生省社会・援護局長、環境省官房局長を経て、2003年7月環境事務次官に就任、2006年9月退任。現在恩賜財団済生会理事長、日本障害者リハビリテーション協会会長、中国残留孤児援護基金理事長、地球・人間環境フォーラム理事長、人権文化を育てる会代表世話人、富山国際大学客員教授、環境福祉学会会長等を務める。
また国家公務員在職中から一個人として障害者、 引きこもりの若者、刑務所出所者等の仕事づくりに従事。

【主 催】和と輪と羽の会、炭谷茂講演会実行委員会
【問合先】090-3372-5685 阪本
【後 援】松江市、社会福祉法人恩賜財団 済生会支部島根県済生会、朝日新聞松江総局、山陰中央新報社、毎日新聞松江支局、読売新聞松江支局

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